今般、施工業者(大成建設他JV)がトンネル天井部の岩盤を補強する鋼管の一部を切断したことが本事故の原因になったのではないか、との報道がなされました。
同JVは、鋼材をトンネル天井部岩盤に打込み、岩盤を掘り進めていました。ストロー状の鋼材に地盤を固める薬液を注入し、同薬液を周囲の土壌に浸透させていたのです。ところが事故現場では、鋼材の一部が切断されていました。福岡市によると、事故後にJV側から「拡幅工事の支障になった」と切断理由について報告を受けたそうです。
「この鋼管切断が事故原因である」と第三者委員会が判断した場合、同JV側に過失があったことが認定されてしまうことになります。この場合でも、事故に起因する損害の大部分は建設工事保険でカバーされる(過失ありでも保険は下りる)と思うので、同JV側にそれほど損害は発生しないと思います(もちろん社会的信用は大きく傷ついているとは思いますが)。
今日はこの辺で。
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