2017年9月28日木曜日

170928 青木あすなろ建設、建設廃材不法投棄容疑で元執行役員ら5名逮捕

残土で埋め立てるべき処分場に建設廃材を不法投棄したとして、28日午前、廃棄物処理法違反(不法投棄)容疑で青木あすなろ建設の元執行役員青木浩一容疑者(69)ら5名が逮捕されました。
逮捕されたのは青木元役員のほか、横浜市金沢区の廃棄物処理会社「ラビックス」社長(42)や、廃材を運んだ同県海老名市の運搬業者「真建材」社長(45)ら4人。


残土よりも高い処分料を徴収することで、同社は約2年半で約1億円を不正に売り上げた(約6万5,000トンの産廃を不法投棄した)とみられています。神奈川県警によれば、同社も同法違反容疑で書類送検するとのこと。


参考記事:
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170928-OYT1T50059.html
https://mainichi.jp/articles/20170929/k00/00e/040/160000c

2017年9月4日月曜日

170904 清水建設JV、原発工事で4,000万円架空請求、内部通報も機能せず

東京電力福島第1原発事故で、事故後の工事を行った清水建設JVが、作業員の人数を水増しし、約4,000万円を架空請求した疑いがあるとして、同社は1日までに弁護士など外部の専門家を交えた内部調査を始めました。同社によると、社員が関与した可能性があるそうです。問題となったのは、1号機の原子炉建屋を覆うカバーの取り外し工事で、発注者は東京電力。清水建設の社員が2014年1月~16年11月、工事に関わった作業員について延べ1500人分水増しした報告書を作成し、東京電力に対して作業員代約4,000万円を架空請求した模様。
報道が正ならば、35か月間で1,500人ということなので、1か月あたり40人ペースで水増ししていたことになります。労働基準監督署等、ほかの行政機関への報告も偽っていたのでしょうか。

また、清水建設は本件について内部通報を受けていたものの、本格的には調査していなかったとの報道もあります。隠蔽の意図があったのかについても注目です。

参考記事①:https://www.jiji.com/jc/article?k=2017090100842&g=eqa
参考記事②:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6252887


170909追記:
清水建設は8日、弁護士による調査結果を公表し、「所長と下請け業者が、不正取引を行い、およそ3,900万円の損害が発生している」として、不正取引の事実を認めました。また清水建設は、この所長が8日未明に社員寮内で死亡していたことも明らかにしました。不正発覚を受けて死を選んだのであれば、本当に残念なことです。繰り返されるこうした不祥事、この業界からなくすことはできないのでしょうか。
参考記事③:http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00369901.html