2017年2月28日火曜日

170228 道路舗装のアスファルト合材でカルテル疑惑、大手9社に立入調査


大手の道路舗装会社9社が、道路の舗装工事に使うアスファルト合材の価格を全国規模で一斉に引き上げる不正なカルテルを結んでいたとして、公正取引委員会による立入検査が行われました。
捜査対象となっているのは、NIPPO・前田道路・大林道路・ガイアート・鹿島道路・大成ロテック東亜道路工業世紀東急工業日本道路9社。各社は遅くとも数年前から、本社の課長クラスの担当者が示し合わせ、1トン当たり数百円価格を引き上げていた模様。
道路舗装業界ではつい最近の20169月、東日本大震災で被災した高速道路の復旧工事をめぐる談合事件で、計11社に対して約14億円の課徴金納付命令が出されたばかり。同業界の闇はまだまだ深いようです。


参考記事:


2017年2月19日日曜日

170219 鹿島建設社員の車が全焼

18日午前2時頃、福岡県筑紫野市で鹿島建設九州支店副支店長の車が全焼するという事件がありました。なんと、同氏は2年前にも車を燃やされていて、警察は放火の疑いで捜査しているとのことです。


反社勢力の活動が目立つ九州(特に福岡)での事件、十中八九、反社の仕業でしょう。反社との縁を断ち切ったゼネコンが、過去に繋がりのあった反社から被害を受けることはしばしば見受けられるものです。

反社勢力が根絶されることを切に願っています。

参考記事:

http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000094674.html

2017年2月13日月曜日

170213 関電高浜原発クレーン倒壊事故(大成建設)

2017年1月20日、関西電力高浜原子力発電所2号機(福井県高浜町)の安全対策工事において、大型クレーンが転倒する事故が発生しました。
関西電力の事故調査によれば、元請負者の大成建設が暴風警報を把握せず、暴風時に必要なクレーンのアームの折り畳みなどの防止策を取っていなかったことが原因であったとのことです。


事故が起きた1月20日午後9時50分ごろ、同原発周辺には暴風警報が出ていました。しかし、大成建設は同日の工事終了後、気象情報の確認を怠り、暴風警報に気付かなかったそうです。一方の関西電力も、警報を把握していたが大成建設への連絡は行わなかったとのこと。





風速40メートル以上の暴風によってクレーンのアームを支える部品が変形し、倒壊につながったとみられています。
クレーンは原子炉補助建屋と燃料取扱い建屋(使用済み核燃料の保管庫)を直撃しました。大変な事故ではありますが、放射能漏れという大参事には至らず良かったです。





201611月に起こした博多駅前陥没事故の問題があるなか、さらなる事故を起こしてしまった大成建設。爆発的な業務量のせいで、ミスが多発してしまっているのでしょうか。

2017年2月9日木曜日

170209 博多駅前大規模陥没事故(大成建設他JV)

2016年118日早朝、JR博多駅前で陥没事故が発生しました。発生した陥没は約30m四方、深さ15mと大規模なもので、史上稀に見る大事故となりましたが、幸いにも死傷者は一人も出ませんでした。事故当時、付近ではガス漏れが発生し、また、周辺800戸で停電が発生する事態になりました。原因と考えられているのは、事故発生現場の地下で行われていた地下鉄工事です。


今般、施工業者(大成建設他JV)がトンネル天井部の岩盤を補強する鋼管の一部を切断したことが本事故の原因になったのではないか、との報道がなされました。

同JVは、鋼材をトンネル天井部岩盤に打込み、岩盤を掘り進めていました。ストロー状の鋼材に地盤を固める薬液を注入し、同薬液を周囲の土壌に浸透させていたのです。ところが事故現場では、鋼材の一部が切断されていました。福岡市によると、事故後にJV側から「拡幅工事の支障になった」と切断理由について報告を受けたそうです。

「この鋼管切断が事故原因である」と第三者委員会が判断した場合、同JV側に過失があったことが認定されてしまうことになります。この場合でも、事故に起因する損害の大部分は建設工事保険でカバーされる(過失ありでも保険は下りる)と思うので、同JV側にそれほど損害は発生しないと思います(もちろん社会的信用は大きく傷ついているとは思いますが)。

今日はこの辺で。