2017年9月4日月曜日

170904 清水建設JV、原発工事で4,000万円架空請求、内部通報も機能せず

東京電力福島第1原発事故で、事故後の工事を行った清水建設JVが、作業員の人数を水増しし、約4,000万円を架空請求した疑いがあるとして、同社は1日までに弁護士など外部の専門家を交えた内部調査を始めました。同社によると、社員が関与した可能性があるそうです。問題となったのは、1号機の原子炉建屋を覆うカバーの取り外し工事で、発注者は東京電力。清水建設の社員が2014年1月~16年11月、工事に関わった作業員について延べ1500人分水増しした報告書を作成し、東京電力に対して作業員代約4,000万円を架空請求した模様。
報道が正ならば、35か月間で1,500人ということなので、1か月あたり40人ペースで水増ししていたことになります。労働基準監督署等、ほかの行政機関への報告も偽っていたのでしょうか。

また、清水建設は本件について内部通報を受けていたものの、本格的には調査していなかったとの報道もあります。隠蔽の意図があったのかについても注目です。

参考記事①:https://www.jiji.com/jc/article?k=2017090100842&g=eqa
参考記事②:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6252887


170909追記:
清水建設は8日、弁護士による調査結果を公表し、「所長と下請け業者が、不正取引を行い、およそ3,900万円の損害が発生している」として、不正取引の事実を認めました。また清水建設は、この所長が8日未明に社員寮内で死亡していたことも明らかにしました。不正発覚を受けて死を選んだのであれば、本当に残念なことです。繰り返されるこうした不祥事、この業界からなくすことはできないのでしょうか。
参考記事③:http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00369901.html

0 件のコメント:

コメントを投稿